シリーズ第三弾 「学習」とは何か。―その3「テストとは…?」、「受験とは…?」-

2018/02/28

今回は、「テスト」に焦点を当ててお話をします。多くの保護者の方が、そしてテストを実際に受けている子どもたちがテストのことを理解しているようで正確に理解していないのではないでしょうか。中学生、高校生に関係するテストの種類についてお話ししましょう。

 

テストの種類

大きく分けて2種類のテストがあります。1つが「到達度確認テスト[Achievement Test]」で、もう一つが「熟達度テスト(実力測定テスト)[Proficiency Test]」です。では、ひとつずつ見て行きましょう。

 

到達度確認テスト(Achievement Test)とは・・・?

学校で行われる定期試験、中間テストや期末テストがこれに相当します。通常のカリキュラムと連動し、その学習内容の定着度を確認するためのものです。学校の成績に直結するテストですね。

 

熟達度テスト(実力測定テスト)[Proficiency Test]とは・・・?

子どもたちの現在の総合力を判断するためのテストです。TOEICやベネッセのGTECなどのテストがこれに相当します。高校受験や大学受験の試験もこの種類になります。

 

皆さんにとって一番なじみのある英検は、どちらの種類かと言えば、級に分かれ、主題範囲が決められているため、この上記の2つのテストの特徴を両方持っていると言えます。

 

熟達度テスト(実力測定テスト)[Proficiency Test]の受験の仕方とは・・・?

熟達度テスト(実力測定テスト)に関しては、今自分がどの位置にいるのかを測定するためのものであり、通常、レベルを一つ上げるために、点数を満足のいくほどアップさせるために、最低3か月は必要と言われます。よって、毎月のように連続して受けたとしても、試験ごとによい結果が出て、スコアがあがることはないと言っても過言ではありません。時間、労力、お金の無駄になる可能性が高いです。熟達度テスト(実力測定テスト)を受験するのであれば、不安に駆られて無計画に受験するのではなく、しっかりと学習をした上で計画的に受験することが理想的です。

 

受験者(お子さま)への対応

テストの受験後、いい結果が出る場合、何の問題もありません。本人だけでなく、保護者及び学校の先生の顔に笑顔が見られます。しかし、結果が、かんばしくない場合、細心の注意が必要です。この場合、受験したお子さまが一番よくわかっています。なので、お子さまの心のあり様を読み取らず、怒ることは得策ではありません。むしろさらにコーナーに追いやることになるので逆効果になります。その際、保護者の方が苛立ちを覚え、憤慨することは通常のことと思います。しかし、そこをぐっと抑え、お子さまに寄り添って、メンター(支援者)としてお子さまに、どのような「手(支援)」を差し出せるだろうかを考え、支援していくことが大切です。私の経験では、時間はかかりますが(時に忍耐が必要になりますが)保護者の方がメンターとして支援している場合、通例お子さまの心は安定し、成績もよくなっています。

 

まとめ

テスト受験と言っても、多くの目に見えない要素、厄介な人の情や気持ち、習い性、性質、そして財政問題、家庭環境、学校環境などが絡み合っています。よって、上述したように、テストを受けることには細心の注意が必要となります。お子さまの心と身体の状態と、そのお子さまを取り巻く環境を考慮に入れ、その時の最善のアドバイスをしていかなければなりません。何のためのテストか、誰のためのテストかをしっかり考えて支援していかなければなりません。

 

マナビ・クリエーション

校長 吉原 学